2020年12月30日 12時30分頃、蟹座9度で満月になります。2020年最後の満月になりますが、自分の子供の部分や根底にある感情を司る月が、自分のホームとか母性を象徴する蟹座で満月になるということで、心の奥底に眠っている魂レベルで持っている感情にフォーカスされるような日になります。世の中的には新型コロナの影響で帰省を自粛されてご自宅で過ごす方も多いかと思いますが、心は帰省してひと段落ついているような印象の配置になっています。

そして蟹座のルーラー(支配星)が月ということで、月にとっては家に帰ってきたというような感じで、そのパワーがとても強力になると言われています。

満月は月が太陽の光で全体を照らされることによって起きる現象で、自分の奥底に眠っていた感情や子供の部分(インナーチャイルド)に光が当たることを意味していますので、日常生活では気づかなかった自分の本音を感じやすくなります。いわゆる潜在意識の部分が顕在化(表面化)しやすくなるという感じですね。

2020年の年末ということや、風の時代が12月22日に幕開けたということもあり、新たな時代に向かう気持ちになりやすいこのタイミングで、満月のパワーを存分に生かしていただければと思います。

具体的には、自分ではこれまで気づかなかったけど、自分の成長の足かせになってしまっている“恐れ”の感情を表面化させて、自分の意識でしっかりと認識して受け入れるような、そんな日にしていただきたいと思います。

では、どのようなことに気をつけて満月の力を生かしていけばいいか、ホロスコープを見ながら解説していきます。

満月の配置から開運のヒントを読み解く

地の時代に忘れてきた感情を取り戻す

 

月と太陽の配置をみると、月は3ハウス蟹座にあり、太陽は9ハウス山羊座にあります。風の時代に突入したといってもある日突然時代が変わる訳ではなく、グラデーションのように徐々に時代が変わっていきます。2020年の段階から人によっては風の時代の雰囲気を感じて対策されていた方も多いと思いますが、それと同じように、風の時代になっても地の時代のの名残はしばらく残っているようです。

今回の9ハウス山羊座の太陽からの光は、地の時代の名残を感じます。そんな名残が感情(月)を照らすことで、旧時代的な価値観から来るネガティブな感情が浮き彫りになりやすいでしょう。それは、これまで信じていて心のよりどころにしていたものが時代の崩壊によってもう信じられなくなり、気づかないところで焦りや恐れになってしまっているような感じかもしれません。

特に日本人は宗教や信仰の対象を持たない人が多い民族ですので、今回のような時代が変わるようなタイミングで価値観がブレてしまい苦しくなってしまう人も多いでしょう。

そんな「地の時代に忘れてきた感情を取り戻す」のにピッタリなエネルギーですので、潜在意識からのメッセージにしっかりと耳を傾けてみてください。

心のよりどころをどこに置くか

これまでの時代に重視されてきた価値観は、お金、大企業、終身雇用、安定などの地の時代を象徴するようなどっしり構えた権威主義的な価値観でした。近代の日本人は宗教のような確固たるよりどころがない分、このような時代的な価値観を信じて、それをよりどころにしている人が多いため、時代の転換期には右往左往してしまう人が多くなります。

周りから見たら、表面的には仕事が順調にいっているように見えても、実は本人の中では「このままではマズい…」と危機感を感じている、みたいな方もいるのではないでしょうか。

そんな中、これまで僕が見てきた方の中で、宗教や信仰の対象を持っている人や自分の軸を持っている人は、時代の変化や価値観の変化、社会の変化が起きたときでも乗り越えてきている印象で、やはり自分軸が確立されている人はそれが心のよりどころになっているのでピンチや逆境でも力を発揮するんだなと感じました。

心のよりどころを外部に置いてしまうと、大きなタイミングでほころびが出てしまうものです。その都度右往左往して苦しくなる人生ではなく、どっしり構えてどんな時代がきても柔軟に対応できるように、心のよりどころは自分の中に置けるようにできれば良いですね。

抽象的な概念になってしまいますが、人生理念、人生指針、ポリシー、などを持つことで、より豊に人生を渡り歩くことができるでしょう。

金星×火星のトラインが自分軸発見のヒント

もう少し星の配置を見てみましょう。今度は月と太陽ではなく「金星」と「火星」です。この金星×火星がトラインという互いの良さを引き出すような配置になっています。

金星は、美や愛を司る星として知られており、美や愛に直結する“恋愛の星”とされており、恋愛を占う時には金星の配置を良くみるのですが、美や愛は必ずしも恋愛に限ったことだけでなく、自分の人生をどのように楽しみ、どうすれば喜び溢れるものになるのかを示してくれる星でもあります。

そして火星は、闘争心、行動力、実行力、欲求を司る星として知られています。仕事に置いての実行力や恋愛に置いてどのように欲求を満たそうとするのかは、火星を見れば示してくれます。

そんな金星と火星が互いの良さを引き出すような配置になっているということで、『自分の喜びポイント(金星)であれば、自然と力が発揮される(火星)』と読み解くことができます。

もちろんそれはプライベートの楽しみだけでなく仕事や働き方においても、金星的な喜びポイントであれば自然と力が発揮されると読み解くことができます。もっとも、これからの時代においては、旧時代的な「ザ・仕事」というような働き方が改革されて、自分のプライベートでの喜びポイントがそのまま仕事になるような働き方の人がもっとたくさん増えてくることでしょう。なので、あえて“仕事に置いての金星とは?”みたいな堅苦しい考えをしなくても、仕事もプライベートも関係なく「自分の喜びポイント」を発見することが大切なんだと思うのです。

魂レベルでの喜びポイントはなに?

ここでいう喜びポイントは表面的に作られたものではなく、魂レベルで心が喜ぶことを見出す必要があります。

「本当はやりたかったけど、これまでの価値観では抑え込まなければならなかったもの」

が、あなたの潜在意識で眠っているのではないでしょうか。本当だったら感情がワクワクするもの、押さえ込んでいた感情が顕在化されるのが、今回の蟹座の満月です。ネガティブな感情だけでなくポジティブな感情にも目を向けることも重要なのです。

それでもなかなか見つからない(思い出せない)喜びポイントに関しては、自分のホロスコープをじっくりみてみるとヒントが隠れています。注目するところは、

金星のサイン、ハウス、アスペクト

そして、

今世での社会的なゴールを象徴するMCのサイン、MCのルーラーのサイン、ハウス

これらを見ると魂レベルでの喜びポイントや魂レベルでの社会的なゴールが見えてきます。

あなたのホロスコープを見ながらこのようなポイントを見た上で自分の感情と向き合ってみると、これまで見えなかった感情が湧き上がってくるかもしれません。ときには感情を引き出すきっかけを作ってあげることも必要なんですね。

やりたいことに条件はいらない(12ハウス牡羊座カイロン)

そして、もう一つ重要な星の配置に12ハウス牡羊座のカイロンがあります。カイロンは魂の癒しを司る星と言われており、どの星とも繋がっていないシングルトンという配置をとっていることで重要な意味を持っていることが読み取れます。

これまで押さえつけてしまっていた魂レベルでの喜びポイントや、恐れの源泉になっているような感情は、時代的にどうしても表にだせなかったものかもしれません。今の時代でこそ自由に発言できる時代ですが、このような時代もつい最近のことで基本的には押さえつけられている時代でした。

しかし、今回のカイロンから読み解けるのは「魂や潜在意識がやりたがっていることに無条件に許可を与えましょう」というメッセージです。つまり、先ほどまでに出てきた魂レベルでの喜びポイントや社会でのゴールを達成するためのことを実行するために条件はないということです。何かを犠牲にすることも取引することも周りの目を気にすることもなく、無条件に実行できるということです。

無条件に実行できると聞いて、あなたはどんなことを思ったでしょうか?

これまで潜在意識の奥底に押さえ込んでいたことを実行するのはとても勇気がいることですよね。急に光を浴びてびっくりしてしまうかもしれません。ですが、そこは金星×火星の力を借りましょう。火星は実行力、行動力を司る星です。

このようにホロスコープ全体をみると、宇宙全体が次の時代に進むあなたを応援してくれていることがわかりますね。

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