2021年5月20日 獅子座上弦の月|次のステージに行くために形を整える

こんにちは、アリエ直也です。

2021年5月20日の4:13に獅子座で上弦の月を迎えます。今回の上弦の月は獅子座29度という獅子座の最後の度数であり、さらにスクエアの位置にある太陽は牡牛座29度という牡牛座最後の度数になります。

サインの最後の度数には、そのサインの集大成という意味が込められます。前回の木星魚座入りの記事でも触れましたが、これまでの経験をひとまとめに形にして表現することがクローズアップされるでしょう。

ちょうど1ヶ月前の上限の月は獅子座0度で迎えていて、太陽も牡牛座に入ったばかりの時期でしたので、この1ヶ月の間で牡牛座の性質を吟味できたのではないでしょうか。

さらに、この上弦の月の数日後には土星が逆行を開始します。天体の逆行は、振り返りの意味や、やり残したことをやり直すというメッセージがあるため、今回の上弦の月のエネルギーと合わせて「形をつくる」という実作業に生かすことができるでしょう。

また、社会情勢においてはやはりコロナの影響が各所に現れており、抜本的な改革が求められていると感じますが、表面上の生活が変わったように見えても根本は一向に変わる気配はありません。これまでのやり方は間違いなく上手くいかなくなり、次の時代に適したやり方が生き残っていくでしょう。

通常、上弦の月は次の満月に向けて月がどんどん満ちていき、拡大の方向へエネルギーが向かっていきますが、今回の上弦の月はイケイケどんどんという訳ではなさそうです。

そんなことも意識しながら、ホロスコープからのメッセージを読み解いていきましょう。

出典:ASTRO DIENST

ホロスコープからみる全体運

まずは太陽から見ていきますが、太陽は牡牛座の29度にあり、牡牛座の最後の度数にあります。牡牛座は自分の資質や五感という性質があるので、この1ヶ月は

  • 自分は何をやったら喜ぶのか
  • どうやったら自分を生かすことができるのか
  • 自分の才能は何か

というような自分を問うような出来事が多くあったかと思います。

牡牛座の次の双子座は風のエレメントであり好奇心旺盛で自分を外に向けて発信していくような性質がありますが、それは、牡牛座で得た自分の資質を持って双子座で発揮していくような流れになります。

そんな中で重要なのは、自分の資質はどういったものか把握すること。

得意なことや才能や、五感が喜ぶことをを知ることで自分を生かしやすくなっていきます。

太陽牡牛座期間では、自分の資質に気付くことや自分の五感を開花させることを重視して過ごしていく期間でしたが、29度という最後の度数では、それらをまとめて形にするというエネルギーが強くなります。

そして、月は獅子座の最後の度数にありますが、獅子座は自己表現や自己主張が強く、自分がどうしたいかを感じていくサインです。良くも悪くも自己中心的でしたが、最後の度数では相手に伝えていくという性質に変わっていきます。

太陽の性質と月の性質をまとめると、

自分の資質を社会に適合させるための工夫

というメッセージが込められている上弦の月に感じます。

等身大の自分になったときが一番うまくいく

前回の新月では「」というメッセージを、その前の下弦の月では「」というメッセージを受け取りましたが、これらは全て牡牛座の性質が強く反映されており、自分自身をよく理解することの重要性を教えてくれた期間だったと思います。

SNSでは楽しそうに遊んでいる人を見たり、充実した生活を送っている姿を見ると、自然と「自分もあんな感じで成功したい」と思うようになっていき、本来自分が目指すべきではないところに目線が行ってしまいがちです。

ところがそれは虚像に過ぎず、本来の自分の資質とは全く異なる姿なので、それを追えば追うほど自分が苦しくなってしまいます。

高い目標を持つことや理想を描くことは重要ですが、あまりにかけ離れてしまうと自分のパフォーマンスを発揮できずに「いつまでも叶わない目標」に変わってしまい、結果として自らのエネルギーを下げてしまうことになってしまうことも。

もちろん、可能性は無限大でどんなことにも挑戦できますが、今の自分ができる範囲は限られています。

僕自身も、ふと振り返ったり、冷静に立ち止まって考えてみると、自分の性格や資質をわきまえて等身大の自分になったときが一番能力が高まって成長したなと感じます。

一生懸命、寝る間も惜しんで働いていても、自分の範囲を超えていたときは、労力の割りに結果が伴っていませんでした。

外に向かっていくエネルギーの性質として、どうしても等身大の自分を忘れて大きく見せようと自分の範囲を超えてしまいがちですが、根幹にある牡牛座力はぜひ忘れないようにしましょう。

潜在意識から引き出されるヒント(魚座木星)

月の真向かい(180度)には、魚座に入ったばかりの木星がいます。木星は拡大や発展の性質があり、魚座には潜在意識や無意識、集合無意識という性質があります。

月には本来、自分の感情や無意識を司る天体なので、この上弦の月の前後で強烈なインスピレーションやハイヤーセルフからのヒントを受け取ることができる可能性が高いです。

ただ、木星のエネルギーをうまく使いこなせないと掴みどころのない感じになったり、ネガティブなエネルギーを拡大させてしまうこともあるので、意識的に木星を使えるように覚えておきましょう。

このことを知っているだけでも、仮にネガティブな方向に進みそうになったときにストップをかけることができます。

目的意識を持って既存の枠組みに立ち向かう

会社組織や仕事のやり方に疑問を感じていて、この状況を打開したいという方にとってはとても良いエネルギーが流れています。

太陽に対して、破壊と再生の性質を持つ冥王星がトライン(120度)という良好な角度をとっているのですが、この冥王星が組織や会社の性質を持つ山羊座にいます。

さらに冥王星は逆行中ということもあり、やり残したこと、やりきれなかったことをやり直しにいくようなエネルギーが高まっていることから、既存のものを壊して再構築できるようなエネルギーを受け取れそうです。

その冥王星のエネルギーを活かすためのポイントは、太陽の性質である「目的意識を持つこと」です。

  • 何のために現状を打開する必要があるのか
  • 既存の枠組みを破壊して再構築することで何を得ることができるのか

これらがより明確であればあるほど、より良い方向に進んでいけるでしょう。

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