2021年4月27日 蠍座満月|理想世界にいくために何を選び何を捨てるか

こんにちは、アリエ直也です。

2021年4月27日、12:32に蠍座で満月を迎えます。

満月は月が完全に満ちる日ということで「完成する」、「形になったものを受け取る」というエネルギーが強くなる日になります。完成、形になったもの、というと“完璧なもの”をイメージしてしまいがちですが、この完成というのは完璧ではなくても大丈夫。

完璧の状態や理想の状態ではなかったとしても、満月までにできていること、満月までにできたことを素直に受け取って、見直しや振り返りの期間に入ります。

前回の新月は牡羊座で起きていて、時期的にも新年度の始まりの時期と重なっていたことから「やってやるぞ!」というエネルギーを感じ、新たな目標を立てる事ができたと思いますが、今回の満月でそのときの“初心”を振り返ってみていかがでしょうか?

また、そこからの約2週間で何か変化したことや見えてくるものはあったでしょうか?

もちろん、この2週間で目標が完結したとは思いませんが、目標達成に向けて何らかの手応えや進捗があったのではないかと思います。そのような小さな変化も今回の満月でしっかりと受け取れれば良いですね。

さて、今回の満月からはメッセージを受け取れるでしょうか。

蠍座で起きている満月ということと、太陽、水星、金星、天王星が牡牛座に滞在しているということから、「蠍座」と「牡牛座」からのメッセージが強く感じられそうです。

そして、そのメッセージを一言でいうと、

「理想の世界に行くために何を選び何を捨てるか」

という言葉にまとめました。

実際にホロスコープを見ながら詳しくメッセージを読み解いていくので、ご自身に当てはめて参考にしていただければと思います。

出典:ASTRO DIENST

ホロスコープからみる全体運

蠍座で起きる満月ということで、蠍座的なエネルギーが強調される満月期間となりそうです。

本質に光が届く

蠍座は洞察力に優れていて物事の本質まで見抜く性質があることと、満月なので太陽が正面から月を照らしているということで、今まで隠してきたことや目を背けてきたことにスポットライトが当たり、炙り出される予感がします。

一方で、この「スポットライトが当たる」という点では、今まで努力をしてきたけどなかなか日の目を浴びなかったことや、なかなかうまくいかなかったことが急に表舞台に出るようになるなど、良い出来事として身に起きることもあります。

再構築のために

蠍座は境界線を溶かすような性質があることから、物事を共有することや、資産を受け継ぐこと(遺産など)、セックス(交わること)などの特徴があると言われています。

これは、今までは「自分の領域」と「他人の領域」としてきっちり境界線があったところの境界線がかき消され、誰のものか明確さがなくなります。

役割分担されていたことがあやふやになったり、本来は相手がやるべき仕事なのに誰も手を着けず宙に浮いた状態になったりという出来事が起こりそうです。

ただし、それらは一度溶けて境界線がなくなったところから再び枠を設けて自分の領域を造り直すという「再構築」の段階に移行しやすくなるとも言えるのです。

イメージとしては、溶けたものの中から自分の理想世界に持っていくもの、理想世界の構成要素を選択し、それらを元に再構築をするという感じです。これが蠍座的な「死と再生」の性質と言えるでしょう。

決断が迫られている

2020年末の水瓶座でのグレートコンジャンクション以来、月の動きや天体の出来事があるタイミングは「風」のエネルギーが強く、自ら情報を取りに行き、それにより自分の価値観を確認するようなエネルギーが強かったので、場合によっては理想ばかり描いてしまい浮き足だった状態になっていた方も多いはず。

ですが、ここにきて2021年で初めて「決断が迫られる」ようなエネルギーが流れており、宇宙から決断を後押ししてもらっている感じがします。

そして、この決断をするときの判断基準として「牡牛座」の性質がキーポイントとなるのです。※牡牛座の性質の使い方は後ほど解説します。

時事問題的にも、この満月から次の新月までの期間は緊急事態宣言と重なっているので、それも踏まえると、じっくり向き合い、考え、決断し、再構築を着手し始めようと宇宙から促されているのかと思わざるを得ません。

ここまで蠍座の性質についての解説が長くなってしまいましたが、もう一度整理するとチェックするポイントは以下の4つです。

  1. 今まで以上に深く考えさせられる出来事がある(本質が見えてくる暗示)
  2. ①により目を背けてきたことに着手しなければならなくなった
  3. 今までは自分の領域ではなかったことが、着手しなければならないことに変化している(境界線の破壊)
  4. 自分がやるべきか他人がやるべきか、境界線上にある出来事がある

これらがある場合は、蠍座力を活用して再構築/立て直し/自分を確立/するために(=つまり理想世界に行くために)、どのパーツを選択し、どのように組み上げるか『決断』をするタイミングなのでしょう。

厳しさの先にある希望の光(水瓶座土星)

太陽と月から受け取れるメッセージを主に見て行きましたが、ここからはその他の天体から受け取れるメッセージを読み解いていきます。

まず、太陽と月に対して水瓶座の土星がスクエアという90度の角度をとっており、結果、Tスクエアというアスペクトになっています。

土星は制約、制限、積み上げという厳しい性質の天体ですが、その厳しさの先には必ず希望を持たせてくれる天体でもあります。

蠍座のエネルギーである再構築は、壊れたものをもう一度建て直すということで、そもそも簡単ではありませんが、この土星から発せられるエネルギーから見ても再構築はそう簡単ではないと言われている気がします。

この土星の力を突きつけられたとき、人は逃げたくなる弱さもあると思いますが、この土星力を克服した時には水瓶座が象徴しているように理想の世界が開けるはず。

風の時代で夢みがちな雰囲気があった中で、現実的で制約がありコツコツと積み上げていくことを促す土星の役割は、本気で世界を変えようとしている人にとっては最高の後押しとなることでしょう。

緊急事態宣言下でどのように過ごすのか。今年を左右する最高のGWになりそうです。

おすすめの記事