西洋占星術と東洋占星術の違いを知るためには、それぞれの成り立ちを見ていくと理解できるようになります。また、様々な占いがある中で自分に適している占いは何か、その見分けるときのポイントとしても成り立ちを知っておくと、より馴染みのある占いが見えてきます。
占いを勉強し始めたり、スピリチュアルに興味が湧いてきたけれど、どこから手を付ければいいか分からなくなってしまった方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
西洋占星術と東洋占星術の発展の仕方
西洋占星術と東洋占星術の違いは、それぞれ西洋と東洋という名前がついているくらいなので、大陸を渡り歩いてそれぞれの地で発展してきたことがなんとなく読み取れると思います。
西洋占星術の発祥
まず、占星術の起源と言われているのは紀元前3,000年〜2,000年頃の古代バビロニア(現在のイラクあたり)で、その後、ギリシャへと伝わり占星術として発展していきました。これが西洋占星術の発祥とされております。
東洋占星術の始まりと発展
では、東洋占星術はどのように始まり、発展していったのかというと、ギリシャで発展した西洋占星術が大陸を横断してインドに伝わり「インド占星術」として独自に発展、そこからさらに大陸を東へと伝わり、東アジア、中国へと渡っていき、東洋占星術の基礎が作られていきました。
西洋占星術はホロスコープを使った占術を指しますが、東洋占星術は特定の占いを指すのではなく「四柱推命」「九星気学」「六星占術(六星占星術)」などを総称して東洋占星術と呼びます。東洋占星術の中で一番代表的なのは四柱推命ですが、中国で発展した占いという印象がありますよね。
西洋占星術と東洋占星術の違いは?
文化の違い
西洋から東洋へと独自の発展をしてきた占星術ですが、基本的な考え方として地球と宇宙はつながっている(一体となっている)という概念は変わらないのですが、西洋と東洋では宇宙や自然に対する考え方や文化が違うため、その違いによってそれぞれの占星術にオリジナリティが生まれているのです。
ちなみに、東洋占星術の一つとされている九星気学は、古代中国で発展した九星術を元に、明治42年に園田真次郎が「気学」としてまとめたものとされていて、日本人がまとめた気学ということで日本人の文化に適しているのではないか、と推測できます(※あくまで推測です)。
さて、西洋と東洋の自然に対する構成要素の考え方の違いとして、西洋占星術では「火・土・風・水」で構成されると考えられておりエレメントとして占術に使われています。
一方、東洋占星術は「陰陽五行説」が元にされており「陰」と「陽」の概念がとても重視され、また「木・火・土・金・水」によって全てのものが構成されていると考えられてきました。
西洋のエレメントは4つの要素、東洋の五行説は5つの要素というかたちで、これらが占術にも違いをもたらします。
占いの元となる時間の概念の違い
西洋占星術ではある瞬間の惑星の配置を元に惑星の位置や角度を計算して占いますが、この星の配置図のことをホロスコープといい、ある瞬間の星の配置は二度と巡ってこないという考え方があります。つまり、あなたが生まれた瞬間の星の配置と同じ配置は二度と訪れず、それは同じ星の配置を持っている人は一人としていないということも読み取れます。
一方で東洋占星術では「暦」を使って占いますが、暦は一定の季節を繰り返し、同じ季節が巡ってくるという概念を元にしています。循環して巡ってくるため、同じ命式を持っている人がどこかにいるとも考えられます。季節が巡ってくるということはある種パターン化されているとも取れます。
二度と同じ配置が来ない西洋占星術と、季節が巡ってくる東洋占星術。両者を比べると、より個人を深堀したパーソナル的なところまで占えるのは西洋占星術のように思えます。このように単純比較すると西洋占星術の方が良いように思えてしまうかもしれませんが、二度と同じ配置を持たないホロスコープを読み解くのは非常に難易度の高い技でなかなか習得できません。仮に自分で習得せずに、占い師に見てもらっても、その解釈は様々なので読み解くのも至難の技です。
そう考えると、東洋占星術のようにある種のパターンを駆使して占える方が読み解きやすいのも事実です。書店にいって占い本コーナーをみると九星気学や四柱推命を軸とした本が多いのは、読み解きやすく、馴染みやすいからではないでしょうか。とはいえ、東洋占星術が簡単かというと決してそんなことはありませんし、軽視したものではありませんので、誤解されないようお願いいたします。
自分に合う占いを見分ける3つのポイント
ここまで、西洋占星術と東洋占星術の違いを簡単に解説してきましたが、どちらの占術が良いというような良し悪しを決めることはできませんし、決めるべきではありません。違いを把握された上で、どちらが自分に適しているかをご自身で判断していただくことがベストですが、とはいえ、両者の違いだけを見てもなかなか判断できないでしょう。
先にお断りしておきますが、ポイントを紹介するにあたり“一つに絞らなければならないかのような説明”に読み取れてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく、複数の占いを同時に取り入れても何の問題もありません。ただ、深堀することで面白味が増すことを考えると、一つ軸となる占いがあると良いだろうと思っています。
ではここからは「自分に合う占いの見分け方のポイント」を僕の経験を踏まえてお伝えしていきたいと思います。
ポイント①占いは相性
ここまで見てきたように、占いがある背景には、その占いが発展してきた国や地域での文化が反映されており、特徴として現れてきます。大きく分けても西洋と東洋の文化の違いがありますが、ご自身がどちらの文化に馴染めるかによって相性が変わってくるでしょう。
一般的には日本で生まれ育った日本人は東洋系の占いの方が相性が良いと言われています。四柱推命や九星気学ですね。また、四柱推命を元にして日本で独自に作られている動物占いなどの占いは日本人にはとても馴染みやすいです。手始めに動物占いのような手に取りやすい占いから入って、その後、四柱推命などに発展させていくのもおすすめです。
ポイント②長く続けられそうなのはどれ?
せっかく占いに興味があり占いをしようと思っているのであれば、それを人生に生かせるような長いお付き合いで占いを使って欲しいと思います。占いに人生を委ねることや占いに頼ることはよくないという方もいらっしゃいますが、自分の成長のために適切に使うことは決して悪いことではありません。
僕の場合は占いを人生に取り入れたことで間違いなく人生が飛躍したと実感していますし、時には助けられています。三次元物質世界で一生懸命生きている方にこそ、もっと活躍してもらうために占いやスピリチュアルを取り入れていただきたいと思っておりますが、その辺りの詳しいお話は別の記事で書くとして。
西洋占星術にしても東洋占星術にしても、生年月日をもとに占うのですから、ホロスコープや命式は一生変わることのない自分のパートナーであり、時に人生を示してくれる羅針盤にもなると言っても過言ではありません。そして、自分の成長に合わせてホロスコープや命式をみると、その都度読み取れるメッセージに深みがまして、占いに奥行きが出てくることがわかります。昔読んだ本を何年ごかに読み返すと違った学びを得るという経験をされたことがあると思いますが、そのような感覚で読み取ることができます。
読めば読むほど、馴染めば馴染むほど深みを増すのが占いですので、長いお付き合いができるような占術を選ばれることをおすすめします。
マイナーな占いの注意点
東洋で占星術が独自の発展を遂げたように、占いは常に新しい形を持って体系化され世の中に姿を表します。スピリチュアルの世界はそのようなことがよくあり、占いの方法だけでなく瞑想のメソッドやヒーリングの方法など、独自に開発されて発展していくことが多々あります。
その中には、自分に相性抜群の占いがあることもあるので一概には言えませんが、マイナーな占いは、マイナーゆえに参考になる書籍やセミナー、講座が少ない傾向にあり、勉強したくても深堀できないこともあります。また、解釈がその先生のみの考え方になってしまい、偏った解釈になりがちのこともあります。
一点集中で一人の先生を信じて進むのはとてもパワフルで成長も、成果が出るのも早いと思いますが、盲目的になってしまい大事なことを見落としてしまう可能性があることも忘れないようにしていただければと思います。
そういった意味では、西洋占星術や四柱推命などの本流に近い占いの方がバランス良く勉強もでき、バランスよくお付き合いができるのではないかと思います。
ポイント③過去世がヒントを与えてくれることも?!
これは僕の体験でもあるのですが、僕自身は日本生まれ日本育ち、純日本人ですが、今一番注力して学んでいる占いは西洋占星術です。
実は、この西洋占星術にたどり着くまでに、ほんとうにいろいろな占いを試してみたり、独自開発されたメソッドを学んでみたりしたのですが、その中でも一番馴染んだのが西洋占星術でした。
ここでポイントが、四柱推命、九星気学、手相、オーラ診断、タロットなどの占いが当たらなかったわけではなく、逆にほとんど全ての占いが当たっていて、その占いも的を得ていました。そう考えると、日本人である僕は東洋系の九星気学などを選んでも良かっただろうと思うのですが、なぜ西洋占星術を選んだのでしょうか。
その1番の理由は西洋占星術が一番馴染んだから、なのですが、馴染んだ理由をスピリチュアル的にみてみると、僕のスピリットのルーツは古代イスラエルにあるようで、また、今世の今にいたる先祖様もどうやら大陸(西洋)から来た渡来人だったということがわかりました。
つまり、たまたま今世で生まれ育ったのは日本ですが、魂レベルで過去世を辿ると西洋にいた歴史の方が圧倒的に長いということで、西洋占星術に馴染みがあったのだろうと思われます。
先述したように、西洋占星術も東洋占星術も、宇宙と地球は一体になっているという考えが根底にあるので、西洋的に切り取っても東洋的に切り取っても本質は同じであるため、僕がどんな占いをしても当たっていたのでしょう(僕に限らずですが)。自分の頭だけで考えていたら、おそらく一般論にしたがって九星気学などの東洋系の占いをしていただろうと思いますが、占いは見えない世界を扱うスピリチュアルな領域のことなので、占術の選び方がスピリチュアル的でもなんら問題はないですよね。
こんな感じで遊び感覚を持ちつつ占いを取り入れると、きっと相乗効果が効いてあなたの人生もどんどん発展していくことでしょう。