アリエ直也です。

2021年3月6日の10:30に射手座で下弦の月を迎えます。

下弦の月は月の満ち欠けでいうと完全に欠ける過程の状態です。また、占星術的にいうと下弦の月は太陽と月がスクエアの角度を取ります。スクエアは葛藤の角度とも言われているため好まれるものではありませんが、葛藤することにも意味があると捉えて前向きに過ごしていきたいですね!

また、下弦の月は次の新月に向けての最終メンテナンス期間になります。前回の満月からのの流れを受けて振り返りや自分の成果を分析した上で、次の新月で好スタートが切れるようにしっかりと準備をしておきましょう。

さらに、2週間後には占星術ではビッグイベントとなる「春分」を控えています。春分は季節の変わり目で新たなスタートであり、世の中的にも気が変わるタイミングです。春分を期に次のステージにステップアップするイメージで過ごしていただきたいのですが、次のステージに必要のないものは今のうちに手放して身軽な状態で次に進みたいものです。

その意味では、下弦の月の持つ「メンテナンス」や「手放し」「削ぎ落とし」などのエネルギーを上手に使いこなすことが開運ポイントとなります。今回の下弦の月は重要な意味を持つものとして捉えていただければと思います。

ではホロスコープを見ながらどんなメッセージが込められているか読み解いていきましょう。

出典:ASTRO DIENST

人間関係、外界との関わりが自分に気づきを与えてくれる

まずホロスコープを見てみると、南半球に当たる上半分に天体が集中していることがわかります。南半球は「社会との関わりの中で自己を成長させる」という意味を持ちます。

さらに、射手座の15度にある月は7ハウスに入ったばかりのところに位置していますが、7ハウスは人間関係や他者との関係をテーマとする部屋になっており、「結婚運」を見るときにこの7ハウスの状況をチェックします。結婚も自分とパートナーという対人関係の中で成り立つものなので、7ハウスがテーマになるということなのです。

話は少し逸れてしまいましたが、南半球に集中している天体と、7ハウスにある月から、今回の下弦の月では、人や外界と関わるとき自分の本質を見ることができるというメッセージを受け取れます。

下弦の月の「メンテナンス」というテーマを加えると、人との関わりを通じて自分のやりたいことややり残していることに気付ける期間になりそうです。

やり残していることにフォーカスしてみよう

さて、「やりたいこと」と「やり残していること」は言葉は違えど意味合いとしては同じと考えることができます。両方とも「まだできていない」ことを表しているのだと思いますが、「やり残していること」の方はやらなければならないけどまだできていないことを示しているのではないかと思います。

違う表現をすれば、「終わりにしたいけど、終わりにできないもの」とも言えるかもしれません。

下弦の月は、次の新月に向けて下準備をしっかりとするといいですが、今回の下弦の月は「春分」を間近に控えているので、この春分も見据えて最終メンテナンスを行うタイミングとも言えます。

この期間に出てきた「やり残していること」は次のステージには持っていかない手放すべきことになりそうです。

特に太陽が、社会で達成したい目標をテーマとする10ハウスに位置することから、仕事や働き方絡みでやり残しがあれば、春分までの残りの2週間で精算できるように動くと良いでしょう。

もし手持ちのリソースを使えば解決してしまうことであればサクッと終わらせて、いきなり終わりにするのは難しいという案件に関しては、終わらせることを決意して終わりに向けて歪みの出ないように処理していきましょう。

この時期に首都圏は緊急事態宣言が延長されて、奇しくも2週間後の春分まで延長されることになりました。これをいい意味でメンテナンスの猶予をもらえたと捉えて、社会的にも動き出す春分以降に向けてできることは最善を尽くせると良いですね。

欲しいものはサクッと買ってしまう

ちなみに、欲しいものや、やりたいことなどの、物欲的にやり残していることがあれば、それはサクッと買ってしまいましょう。特に、数千円や数万円を使えば済むことであれば、春分以降に持ち越すまでもなく、欲望のエネルギーから開放された方が心身ともに身軽になり、次のステージで駆け抜けて行けそうです。

僕の場合は欲しいと思っていたパワーストーンを買ったのと、妻と一緒にマタニティフォトを撮りにいきました。どちらも数万円単位での出費でイタいですが、その代わりずっと付きまとっていた感情がなくなり身軽になった感覚があります。

マズローの5段階欲求にもあるように、下段の欲求をしっかりと満たさないと上位には昇れないので、欲求のメンテナンスのつもりでやり切ってしまいましょう。

今の準備が有事のときに効いてくる

社会情勢的には、首都圏は緊急事態宣言が延長されて制限の日々が続いていますが、自分たちは自分たちの道を行くスタイルの人が増えてきている感じがします。飲食店こそ20時に閉店しているものの日中は人は移動していますし、朝の電車は割と人が乗っている状況で、緊急事態宣言の延長がどこまで効果があるのか疑問ではありますが。

コロナの影響を受けている当事者の方は大変なことは承知しておりますが、社会全体的に見ると、大変な中でもその大変さに麻痺してしまい、「コロナだから…」と逃げ道にしている様子も感じられます。

「コロナだから、まあ先延ばしにして良いよね」と、そんな集合的無意識があるのかなと感じているのですが、それでも着々と時間が過ぎていき、いつ何が起きてもおかしくない状況であることは変わりません。

現に、局所的に見るとその業界では名の知れていて丈夫そうに見えていた企業が倒産してしまい、その影響で社員や取引先への報酬が支払われないという問題も起きている事実もあります。

たまたま僕が関わる業界で起きた出来事なので人ごとではなく受け止めているのですが、この現象は社会の縮図だと思っており、おそらくそのうち日本を代表するような企業が倒産して経済にも大きな影響があるのではないかと思っております。

これは南海トラフ地震と同じような現象だなと思っており、いつかは起こるけどそれがいつになるかはわからない、という事態なので、こういう状況下ではいかに万全の準備ができるかがカギとなりそうです。

それは災害のような防災グッズ的な準備ではなく、今の働き口がいつなくなってもおかしくないという状況を誰もが認識し、もし今の仕事がなくなったときにどういう行動を取るか今のうちに考えておくことが重要なんだろうと感じます。

少なくとも「心の準備」だけは念入りにしておくことをおすすめします。

もう少しいうと、自分が役に立てることを自分自身で把握しておくだけでも、やっておきましょう。

バランス良く情報を受け取る

ホロスコープを見ると、太陽、月、アセンダントがTスクエアの角度を取っています。

太陽のガソリンのようなエネルギーと、月の潜在意識や感情、アセンダントの人生を切り開いていく鎧が、このTスクエアによって影響し合っています。

それぞれ重要なテーマを持つのでバランスを取るのが難しいですが、月を強く持ってインスピレーションだけに頼ったり、双子座のアセンダントの情報収集能力にだけ頼ったりすることなく、広く浅くで良いのでそれぞれの意見に耳を傾けてください。

特に、準備準備といっても何をやれば良いかわからない方は、今はとにかく偏りのないようにバランスよく情報を受け取り、中立的な立場でものごとを見れるようにしておくと次のアクションにつなげやすいです。

もちろん、自分のやるべきことが明確にわかっている方は、そこに突き進み引き続き準備をしていただければ良いと思います。

落ち着いた心で取り巻く環境を受け入れよう!

今回のホロスコープでもう一つ大事な配置があるのですが、月と木星がセクスタイルという幸運の角度を取っています。

木星は良し悪し関係なくものごとを拡大させたり、(ヒーリング的な意味で)落ち着かせたりする天体ですが、そんな木星が月と良い角度を取っているので、今回の下弦の月は気持ち的には穏やかに、リラックスして過ごせる日になりそうです。

このように穏やかな心の状態になれば、付きまとっていたネガティブな出来事もフラットに受け入れることができそうです。

中立的な立場を取ることで、相手や社会との間に一枚のクッションを挟むことができ、その結果、相手が本当は何を望んでいるのか見えてくることもあるはずです。

パワーゲームは避けると吉

中立的な立場でネガティブな出来事をフラットに受け入れることは、自分が折れたかような気持ちになり、それはそれで許せないと思う方もいるかもしれません。

ですが、今は折れたかのように思えても、穏やかに一歩下がることが望ましいです。土星と天王星がスクエアの角度を取っていますが、お互いに強いエネルギー同士の葛藤の角度なので、どちらも一歩も引く気はありません。

そこで再び衝突してバチバチしてしまうと、いつまで経っても埒が明かないパワーゲームになりがちです。

これから新月と春分を迎える状況の今、パワーゲームで自分が消耗してしまうと力を込めてアクセルを踏みたいときにエネルギーが足りなくなってしまいかねません。

大事なのはケンカに勝つことではないので、注意していただければと思います。

特に、今の職場や取引先とケンカ別れになるような状況は、疲弊する一方なので避けたいところです。

拡大路線も避けると吉

パワーゲームではなくても、新規事業への着手や拡大路線を取ることは控えた方が良いでしょう。拡大路線を検討しているのであれば、その戦略に問題はないか念入りに調査をする方が結果として良い方向に進みそうです。

控えると言っても、春分までのあと2週間の辛抱です。

荒野の状態でタネを撒くのではなく、しっかりと土壌を成熟させてからタネを撒いて、収穫を最大化する方を優先させていきましょう。

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