こんにちは、アリエ直也です。
2021年5月12日 4:00に牡牛座で新月を迎えます。
新月は、太陽が月の真裏に入り込むことで月が完全に欠けた状態になり、コンジャンクションのアスペクトとなります。
月は無意識に行ってしまうことを司る天体ですが、その月を完全に隠してしまうということで、月本来の力を弱めて(無力化)してしまい、意識的に行うことを司る太陽が月にエネルギーを降り注ぎます。
このように、新月のときに太陽が月に対して目的意識を植え付けることで、月がどんどんと満ちていく過程において、植え付けられた目的意識を無意識的に行うことができるようになる、ということから、新月では「目標を設定すると良い日」と言われています。
また、これから月がどんどんと満ちていき拡大の方向に進むので、新月に新しいをことを始めると拡大方向のエネルギーを借りることができます。
さて、社会情勢的にはちょうどゴールデンウィークが明けて、通常業務に戻るという方も多いのではないでしょうか。しかし、この通常に戻るのが非常に億劫で、やらなければならないことを考えると大変なことばかりですが、今回の新月でも重要なメッセージを星から送ってもらっていると感じました。
特に今年は年間通して「土星」と「天王星」のスクエアというアスペクトがテーマになり、簡単にいうと、現実が変わるまでとことんやり続ける、変革するまで終わらない、というメッセージが込められています。
コロナで社会情勢が変わっていると思いきや、実は表層がざわついているだけで本質的なところは変わっていないのが現状で、そこに気がついて、自らの手で自らの人生を改革することができるか。
今回の新月でもいつもと同じく、具体的にはどのようなメッセージが込められているのか、ホロスコープを見ながら解説していきたいと思います。
出典:ASTRO DIENST
ホロスコープからみる全体運
今回の新月は「牡牛座」21度で迎えています。
前回の満月は月こそ蠍座にあるものの太陽は牡牛座からの満月、そして、前回の下弦の月は牡牛座で迎えているということで、ここのところ牡牛座のメッセージがとても感じられる期間となっています。
牡牛座というのは、お金、資産、資質、五感を表す星座ですので、とにかく自分の体のことや経済的なところに対してメッセージが多く来そうです。そして、太陽と月があるのは1ハウスですが、1ハウスは自分がどのように生きていけば良いかを示してくれます。
自分の資質や五感(感覚)を一番奮い立たせられることをやって人生を生きていこう。
やるだけやって、とことんやって、日々の出来事を忘れるぐらいやり切ろう。
その結果、自分の理想とする状態が見えてくる。
このようなメッセージが込められているのかなと思いました。
自分が喜ぶこと
生まれ持ったこの体、魂、精神が一番喜ぶこと。これこそがこの世で目指すことなんだと思います。たとえ今その状態に至っていなくても、魂が喜ぶことを追求することに意味があり、そのプロセスそのものが素晴らしいのだと思います。
占星術やスピリチュアルのことに触れていると自分の体のことは忘れがちになってしまいますが、この世界で生きるのは「体」であり、それが牡牛座の性質です。
何をしたら自分は喜ぶのか、もう一度内省して目的を確認し、目標を再設定するタイミングとしては絶好の期間ですので、時間をとってご自身でも深堀してみていただければと思います。
自分という歴史が自分のよりどころになる
人は何かに迷ったときや苦しくなったときに、大いなる存在に頼りたくなるもので、どこかに“よりどころ”を求め、何かにすがりたいと思うものです。
しかし、自分ではない何かにすがって泣きついても、最後の最後にやらなければならないのは自分自身だということも事実。つまり、最後の最後に頼れるのは自分自身しかいないということなのです。
こんな言葉があります。
良い伝統の中には、推進力も防衛力も備わっている
伝統や歴史というと古くてやかましい言葉に聞こえるかもしれませんが、伝統に備わる精神は自分を貫いてきた証でもあり、最後の最後に自分のよりどころになるものです。
ただし、そのような伝統や歴史を作るためには、自分自身の人生を歩んで自分自身を貫いていかなければなりません。それが牡牛座的な資質であると言えるのではないでしょうか。
正直者が馬鹿を見る世の中かもしれないし、伝統や歴史などやかましいことを言うより小手先で生きることを望む人も多いとは思いますが、頼りにできるものは自分に正直に者だけが得られる精神に限られます。
そんな歴史や伝統を作るためには、1日でも早く自分を生ききていくことだと言えるでしょう。
自分を生きるためのヒントは前回の満月(4月27日)から次の満月までの約1ヶ月にたくさん散らばっているはずです。ぜひアンテナを張って意識をしながら過ごしていただければと思います。
MCから見る自分の伝統を構築するヒント
普段の星読みでは主に天体とサイン、ハウスをみながらホロスコープを解説していきますが、今回はMCからのメッセージを読み解こうと思います。
牡牛座的な自分の資質や自分の大切にしていることが見えたときに、次にやることはそれを現実世界で実現することだと思いますが、ではどうやって実現すればいいのかについて疑問が出てくると思います。僕自身もホロスコープを読んでいたときに、自分の牡牛座をどうやって実現するのかについて疑問になり、そのメッセージを受け取れるポイントはないか探っていました。
そのヒントとなるのが「MC」です。
MCは10ハウスの始まりの点であり、ホロスコープでは「社会で到達するポイント」「最終的なゴール」を象徴していると言われており、ここを読むことで何かメッセージを受け取れるのではないか?と思ったのです。
今回の新月ではMCは山羊座の22度で、サビアンシンボルは「戦争で勇敢さを称える二つの賞」というシンボルです。
このサビアンシンボルの解説は省略しますが、戦いで勇敢とされるのは勝者だけでなく、戦いから降りて戦わない道を選ぶ者も賢明な選択だと言えるということです。
- 誰かの作ったレールの上を歩まず自分の道を行く
- 相手の土俵の上では戦わない
- 世の中の価値観から解放される生き方
言葉にすれば、このような解釈になるでしょう。
水瓶座時代(風の時代)というのは、一人ひとりが自分の価値観を持ち、共感する部分がある人同士が集まる時代です。誰かの作った世界を生きる時代ではないということなのです。
社会から求められていても自分に合わない(自分が喜ばない)ものは手放していき、誰かが作った成功の概念にはこだわらない。
成功を求めず、自分の喜びを求める。
新月からのメッセージと、向かうべき道を示してくれるMCからのメッセージは、とても深く考えさせられ、重くのしかかるかもしれません。
ですが、その生き方に一歩踏み出したとき、新たな世界が拓かれることでしょう。