今回は「なぜ占いは当たるのか?」というテーマで書いていきますが、僕自身、占いをはじめとするスピリチュアルな分野を扱っていながら、占いが当たる理由が今ひとつ分からずに過ごしていました。分からないながらもどんな占いをやっても、自分で自分のことを占ってみても大方「当たる」ので、疑問を持ちながらも占いを信じて、そして今日まで現実世界でも占いの結果を参考にしてきました。
そんな中、今回この記事を書こうと思ったきっかけは、僕の中で「なぜ占いは当たるのか?」という問いに区切りがついたため、その記録として書き残しておこうと思ったからです。
結論から言うと、占いが当たるという科学的な根拠はありません。占いが当たる理由を科学的に説明は出来ないのです。それが一つの答えであり、区切りと言わざるを得ません。また、「古代の叡智だから」とか、「統計学的に答えが導けるから」というのは簡単ですが、どうもそのような単純な答えではないようです。
しかし、それは占いが当たらないと言うことでは無く、科学的根拠を元に説明が出来ないだけであり、占い自体は「当たる」といって良いでしょう。
その理由は、まず僕自身が当たる体験をしていることと、これまでに占いが当たっているという方をたくさん見てきたこと、そして、数少ないながら僕自身が占った方はほとんどが当たっているとおっしゃていたことなど、科学的な根拠が無い中でも、こんなにもたくさんの人が「占いが当たる」という経験をしている事実は、「占いは当たる」と言い切るのには十分な根拠だと思っています。
そして、科学的には説明出来ないけれど、スピリチュアル的な側面からは占いが当たるということを説明できるのです。僕の中でその説明ができるようになったことも一つの区切りであり「なぜ占いは当たるのか?」に対する答えとして、みなさんにお伝えしても良いだろうと思ったのです。
もちろん、答えが見つかったとはいえ、それが最終的な正解であるとは思っておらず、今後もいろいろな書籍を読んだり、現実でのスピリチュアル的な経験をしたりする中で、細かい考え方が変わってくるのだろうと思っています。
それでも、これまでの学びと経験が一つの線となり繋がったことが大きな一歩なので、もし同じように占いが当たることに対して疑問を持っている方がいれば、この記事が何かのヒントになればと思い、記事としてまとめてみようと思いました。
ではここから、占いが当たる理由をお伝えしていきますが、一言で片付けるのはとても難しいので…できる限り丁寧に紐解きをするように解説していきたいと思います。
占いにはどんな種類があるのか?
さて、占いが当たる理由を紐解くにあたり、占いにはどのような種類があるのか把握していただければと思います。一言で占いといってもその種類は様々で、これらを整理するだけでも占いを理解する手掛かりになるのではないかと思います。
占い雑誌や書店の占い本コーナーを見ると、動物占い、しいたけ占いなど馴染みやすい占いから、細木数子さんで有名な六星占術や数秘術など、ここにあげることができないぐらいの何百種類という占いがありますが、それらの占いを「命・卜・相」の3つに分類して把握されていることが多いと言われています。
占星術研究科の鏡リュウジさんによると、この「命・卜・相」の分類は中国では一般的だと言われており、典拠となる文献ははっきりとしないながらも、わかりやすく分類されているとのこと。
僕自身この分類を知る前から、漠然と「占いもチーム分けできるのではないか」と感じていましたが、この「命・卜・相」のチーム分けはわかりやすいですね。
「命」としての占い
「卜」としての占い
「相」としての占い
なぜ科学的に「当たる」を説明出来ないのか?
これらは一見すると科学的根拠に基づいて占いをしているようにも思えます。『A型は几帳面』みたいな血液型占いも、A型の人の性格データを集めてその傾向を見ているような気がして、それは「統計学」的な印象を持たれるかもしれません。
しかし、あくまで占いと科学は分離されているものであり、科学として分析することとは全く異なります。これまでに占いを科学として確立させるためにデータを集めて科学的に分析しようと試みた研究家も多いようですが、それでも科学として扱うための十分な根拠は得られなかったとのことです。
では、実際に当たっている人がこんなにも多くいるという事実はどのように捉えれば良いのでしょうか?
それは科学的なデータとしては扱えないけれど、「そのような経験をした」ことを事実として捉え、その人間が経験したことの傾向をまとめて体系化しよう、と試みて形になったのが「占い」なのだと思います。
なので、自分のパターンがどこかに当てはまれば、それは「当たった」ことになるのです。
このように、左脳的に、できるだけ論理的に説明しようとするとどうしても堅苦しい説明になってしまい、どこか冷めてしまう感じがしますよね。僕もここまで説明してきましたが、このような解釈はあまり好きではなく占いの魅力を表しているものではないと思っています。
つまり、占いはここまで説明したようなことだけが全てでは無く、もっと奥深い何かがあるのではないでしょうか。それこそが冒頭で述べた「スピリチュアル的な側面」からみた占いであり、占いをすることの本質とも言えることなのです。
スピリチュアル的な側面からみた「占いが当たる理由」
見えない力や宇宙の力、偶然の一致のようなスピリチュアル的な側面からみると、占いが当たる理由を深くまで探ることができます。そもそも占いは、未来のことを予見したり、自分の本来の姿を探ってみたり、恋人との相性を調べてみたり、目に見えない現象を知るために使われるということから、やはりスピリチュアルの要素がとても強いことがわかりますし、科学に当てはめようとすること自体がナンセンスなんだと感じています。
その見えないなにかを見たり感じたりすることができることに、人々は魅力を感じ、ワクワクして占いの素晴らしさを実感するのだと思います。
さて、占いをスピリチュアルな側面からみて解釈するときに重要となる考え方に「照応の法則(照応論)」というものがあります。この照応の法則をもとにスピリチュアルを理解すると、占いが当たる理由にたどり着くことができるので、ここから解説していきます。
照応の法則とは?
上なるもののごとく、下なるものはあり
内なるもののごとく、外なるものはあり
宇宙のごとく、魂はあり
これは、占星術の根拠にもなっている考え方ですが、星の配置を見て占う占星術においては、宇宙の動きのように魂は動いているという法則があるからこそ成り立っているというものです。これは占星術に限ったことではなく占い全体、もっというとスピリチュアル自体にも当てはめることができます。
自分に起こっていることや地上で起きていることの全ては、宇宙と連動して響き合っているということで、星の配置に限らず、現実で起きていることは宇宙からのメッセージとして捉えることができます。目の前で起きたこと、今日出会った人、これらは全て意味のあることで、自分の内側の現れということなのです。
宇宙と魂が切り離されているとしたら…
もし、宇宙と魂が切り離されているとしたら、それは人間にとってとても孤独な戦いになってしまいます。全て自分の頭で考え、自分の経験を元に生きていかなければならず、宇宙と比べてあまりにも小さすぎる自分が生きていくには耐えられるものではありません。自分の頭だけで考えて生きていくのは、とても苦しく辛いことです。
また、照応の法則から読み解けることとして、宇宙と魂がつながって連動しているということは、「あなたは孤立した個人ではなく宇宙という大きな存在がいつもついているよ」というメッセージでもあります。つまり、占いは、宇宙からのメッセージを言語化したりビジュアル化したりしながら、現実世界に生きる自分でもわかるように見える化してくれて、宇宙との繋がりを感じさせてくれるツールなのです。
そこには、占いが「当たる」「当たらない」の域を超えた奥深さがあり、それこそが占いの醍醐味を感じられます。
宇宙と仲良くなれる!?
僕の師匠であるリーナ・エダさんが、いつも僕におっしゃってくださったのは、「宇宙は常にメッセージを送ってくれている。今起きている現象をじっくり見ればいろんなメッセージを受け取れる。ただ、そのメッセージを受け取り、生かすかは自分次第」だと。そして、「宇宙からのメッセージを受け取って、現実世界で生かせば、それをみた宇宙は喜んでくれて、また次のメッセージを送ってくれようとするんだよ」と。
宇宙との繋がりを深めることは、占いの話から逸れてしまうので別の記事で解説するとして…。
僕自身も自分の頭だけで色々と考え、なんとか現状を変えようともがいていた頃が一番苦しかったですが、宇宙との繋がりを感じメッセージを受け取り生かすことで、人生が好転していくことを実感できました。もちろん今でもいろいろな問題が起きてその都度大変な思いをしますが、様々な形で宇宙からのメッセージを受けとることができるようになったので、以前のような心が締まるような苦しさはありません。
占いが当たらない理由
そうなると、占いが当たらないとはどういうことなのでしょうか?それは、「宇宙の動きと自分の動きにズレが生じているから」ということが言えるでしょう。では、このとき宇宙と自分のどちらが基準となり、どちらがズレているのかというと、無論、自分自身がズレているのです。
上なるもののごとく、下なるものあり
というのであれば、宇宙の動きと自分の動きは一致していると考えられることは前述した通りですが、本来は宇宙の動きと自分の動きは一致しているものなのです。しかし、現実世界で生きていく中で、その時代を代表する価値観の影響や、身近な両親の影響、同僚や友人の影響などで、もともとあった本来の自分ではない姿を作りあげられてしまい、この本来の自分ではない姿こそがズレの正体なのです。
つまり、占いが当たらないということは、単にその占いが不十分なのではなく、自分自身が本来の姿とはかけ離れてしまっていることを意味するのです。それが良いか悪いかは別として…、ここまで記事を読んで頂いて占いの本質を探ろうとしているあなたにとっては、本来の自分では無い作られた己として生きていくのは、苦しいことだと思うのです。
「占いが当たらない」ことに気がついた
占いが当たらないこと自体に何も疑問を持たない人もたくさんいます。それはそれで構わないのです。エンタメとして、当たった、当たらないを楽しむ占いも一つの重要な役割です。
しかし、占いを自分の人生に生かそうとしているあなたにとって、「占いが当たらない」ということに気付き、疑問を持てたことはとても幸福なことと言えるでしょう。それは本来の自分の姿とズレていることに気がついたということであり、宇宙の法則にしたがって、もっというと、宇宙の法則に“合わせて”いくことで本来の自分を取り戻せるチャンスなのです。
自分の人生を変えたくても変えられない人、既存の仕組みにがんじがらめになっている人がほとんどというこの世の中で、占いが当たらないというキッカケを得たことは、とても幸せなのです。
あるときから占いが当たるようになった
もしあたなが、今の時点で占いが当たらなかったとしても、宇宙の動きと自分の動きのズレを修正し、宇宙に合わせて生きていけるようになったとき、不思議と占いが当たるようになり、神社で引くおみくじも、いつ引いてもそのときに的確なアドバイスが書かれるようになってきます。
僕自身も、占いに触れた最初の頃はイマイチ占いの結果にピンと来なかったですが、あるときからどんな占いをしても当たるようになってきました。それは、「命」のような生年月日をもとにする占いだけでなく、「卜」のよう偶然出たものをもとにする占いも、「相」をみて占うものも、とにかく占うたびに当たるという状態になりました。
そして、「命」で占った結果と「卜」で占った結果が、同じような答えになっていることも頻繁にあります。これは「命」であろうと「卜」であろうと、自分という存在を別の角度から切り取って見ているだけなので、宇宙の動きとズレていない本来の自分であれば結果も同じようになるということなのです。
ここまで来るともはや占いをする必要はなく、自分の直感、感覚、感性を信じて生きていくだけで自然と宇宙の流れに乗りながら好循環に入っていくことができます。もしそれでも占いをしたいなら…自分の決断に対しての答え合わせとして使ってみると良いかもしれません。きっと、その占いの結果があなたの決断を後押ししてくれることでしょう。
占いを自分の人生に生かそうとすることが大切!
このように、占いは単に結果を見て一喜一憂するものではなく、占いの結果をどう捉えるかの方が大切ということをお分かりいただけたかと思います。当たる当たらないよりも、ここで占うことはどんな意味があるのか?と自分に問いかけながら、自分の人生に生かそうと目的意識を持ちながら占いをすることが重要なのです。
占いは、宇宙からのメッセージ(見えない力)を言語化したりビジュアル化したりしながら、現実世界に生きる自分でもわかるように見える化してくれて、宇宙との繋がりを感じさせてくれるツールなのです。そして、そのツール自体には意味はなく、ツールをどのように生かすかは自分次第です。
何かに迷ったときは、辞書を引くように占いを活用することは決して悪いことではありません。ときには占いに頼っても良いのです。ただ、占いをどのように生かすかは自分次第。ぜひ、あなたの人生がより良いものになるように、上手に占いと付き合っていただければ嬉しいです。
おすすめの占い3選
先ほども述べたように、占いには何百種類とあるのでどれをやれば良いのか分からないという方も多いと思いますので、ここから始めてみては?というキッカケとしておすすめの占いを3つご紹介いたします。おすすめの基準として手軽にできるかどうかという点を重視しました。いきなり難しい占いやマイナーな占いをやるよりも、手軽にできて馴染みやすい方が自分に取り込みやすいですよね。まずはここからという感じで思っていただければと思います。
①手相占い
手相占いは誰もが聞いたことがあるであろう有名な占いで、自分の目でどのような相になっているか確認できるので、とても馴染みやすい占いです。入門書を立ち読みすれば、その場で占いこともできてしまいますね。また、街中や観光地で手相占いの館を見かけることがあると思いますが、よく見かけるということはそれだけ多くの方がやっているということでもあります。
10分1,000円のような簡単手相占いみたいなところもありますが、まずはそこからでも十分な結果を見ることができます。そのような短時間で簡単手相占いをするときのポイントは、多く聞き過ぎないことです。短時間なので多くのことを聞くと広く浅く表面のことしか聞くことができないので、気になることをピンポイントで占ってもらうことをおすすめします。
②占星術
生年月日と生まれた場所・時間をもとに「ホロスコープ」という星の配置図を算出して占うものです。世界的にも占星術師が多く、最も有名な占いのひとつです。朝のテレビ番組や雑誌のコーナーで、さくっとした星占いを見かけたこともあると思いますが、いわゆる「星占い」も占星術の中に含まれます。
これも手相占いと同様、馴染みやすい占いということでおすすめとしました。書店の占いコーナーでも占星術をベースにした占い本やスピリチュアル本がたくさんあり、自分のレベルに合わせて情報収集しやすいことが1番のおすすめポイントです。マイナーな占いは参考書や実践書の数も少ないので自分で勉強したくてもなかなかできないというデメリットもあるなか、占星術はいくらでも勉強できることが良いところです。
とはいえ、自分で勉強して“星読み”をすることは一定のハードルがあるので、まずは占い師に見てもらいながら「自分の星はどうなっているのか」を把握していただくと良いでしょう。占星術の場合は手相占いのようにピンポイントで占うよりも、自分自身を把握するという意味で、総合的に占ってもらうことをおすすめします。お値段はちょっと高めになってしまいますが、60分ぐらいかけけてじっくりと丁寧に占ってもらえるといいですね。
③動物占い
動物占いは四柱推命をベースにした占いで、もともとが四柱推命を馴染みやすく気軽に扱えるように、というコンセプトの占いです。動物占いは専門家に占ってもらうというよりも書籍などを参考に自分で占うことができるので、自分で自分を探るような感覚で楽しめるでしょう。
もちろん本格的に占うことはできますが、馴染みやすさが売りの占いなので物足りなさを感じてしまう方も多いと思います。そのような方は、本家の四柱推命にステップアップしてみてください。それはそれで一気にレベルが上がり読み解きが難しくなってしまいますが…。四柱推命にステップアップした段階で、占星術と同様、占い師に見てもらうことをおすすめします。その場合もやはり60分ぐらいかけてじっくりと占ってもらうと良いでしょう。